好奇心

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フィンランド式学習メソッド 日本で言えば小論文?

読解力を鍛える「フィンランド式学習メソッド」は
実は日本における小論文と似ている?

学習到達度調査(PISA)
OECD(経済協力開発機構)加盟国を中心に3年ごとに実施される15歳児の学習到達度調査。主に読解力・数学的リテラシー・科学的リテラシー・問題解決能力などを測定する

このPISAにおいて、日本の順位が下降ぎみだが
フィンランドは常に上位をキープしているらしい
そのフィンランド学習を日本に取り入れるべきではないか?
と多くの教育関係者が議論してる中
それって具体的にどういう学習法?というのを調べてみた

フィンランド学習は読解力を鍛える

フィンランドの教育メソッドとして以下の事が提唱されている

  • 「発想力」:アイデアを考えだす
  • 「論理力」:現実的に理に叶った理屈がある
  • 「表現力」:自分の思考を相手に伝える方法
  • 「批判的思考力」:物事や情報を批判的に解釈する思考パターン

フィンランドでは「教え込み」が否定され
生徒自身に物事について考える事を選択させている
この中で一番大事だと考えるのは批判的思考力
なぜ?なんで?どうして?
という疑問点をテーマの始まりとし
新しい発想を引き出し、論理に基づいて
それを提案として自分なりに伝える表現に繋がる
これって日本でも同じような物がある
それが 小論文
小論文については、以前こちらの記事でも説明しました

たぬきち流 小論文式検索術

表面的には浮き彫りにならない『隠れた情報元』を発見する。『キーワード』とは、まだ見ぬ扉を開ける『鍵』である

ただ、日本人の多くはこの小論文を苦手とする傾向が強い
その理由にはふたつ大きな問題があると考える

自分で考えるのがめんどくさい

答えはひとつ=問題作成者の意思に沿ってるか

ある程度、決まった穴埋め問題のケースの場合
歴史の問題にしても、スムーズにできる

○○年に■■が△△で起こした「乱」を答えよ?
(答え:××の乱 )

これでは知識として知っているだけで何の役にも立たない
どういう人物がどういう思いで、どういう時代背景の理由から
争いにまで発展していった・・という大事な過程を理解しない

××の乱とはどんな事件だったか述べよ?

という問題には答えられないという事
仮に答えたとしても、模範解答例に沿ってなければ×
採点する人間もまた解答者の意志を汲まず
用意された解答を元に答え合わせをするから
自由な発想・表現をつぶしてしまっている

※大学によっては、部分点として評価する場所もある

これでは、模範例を模写した学生
典型的なパターンを学習し形式的なテストの成績は良くなる
本質的な考える力というのは身に付かず
自由な発想をもつ学生
型に捉われない発想をつぶされ徐々に個性をなくし
過程を考えるより、結果や形式だけを優先するようになっていく
その根本的な与える問題への教育姿勢が
フィンランドと日本との差になって現れているのでは?と思う

15歳というのが末恐ろしい

フィンランドの15歳の時点で
これほど思慮深い少年少女が育ってるとなると
これから多感な時期に入ってくると一気に才能が開花されると思う

思慮深いというのは何事においても重要

スポーツでもただ、与えられたトレーニングをこなす学生と
その与えられたトレーニングが何を鍛えるためのものか?
これを理解して取り組んでる学生は伸びが違ってくるという事

思慮深い大人が教育する立場になる

学生はいずれ巣立ち大人になる
その時、教育者の道に進む学生がいれば
今まで自分たちが培ってきた教育をただ教える訳はない
今までの事これからの事時代背景先見の明
これらを踏まえて、新しい世代に教育していく
しかし、根本的な絶対テーマとして
『教え込み』をしない
という点がテーマの始まりとなるのであれば
いかにして、自分たちの意図を学生に汲んでもらうか?
その伝え方=表現という点からも教育が常に進化していくと思う
自分で考える若い世代を育てるというのは長い目でみれば
フィンランドにとってこれからの大きな財産という事になる
これが常にフィンランドが学習到達度調査で上位にいる
という最大の理由なんじゃないかなと思った訳で・・
は~・・(ヽ´ω`)慣れない教育の記事書くの疲れた・・
以前、書いたこちらの記事

自発的な教育 子供が成長する瞬間を見た!

困った時に自分でなんとかできる方法を探せる知恵を身につけるか?困った時は自分で何もせずに、知ってる人を探せばいいという知識を身につけるか

つまり、簡単にまとめればこういう事
フィンランドでは物心付く前からやってる訳だ
フィンランド式学習を今から取り入れるとした場合
小論文を鍛えれば読解力は付くと思う
そのために学習法として取り入れたいのがメモリーツリー

たぬきち流 メモリーツリーマインドマップ活用術

メモリーツリーとはひとつひとつの記録や記憶を連想して思い出しやすく、物事に関連付けをして覚えていくテクニック

読解力とは読み解く力

テーマとなるキーワードからどれだけ多くの情報を
紐付けして引っ張り出せるか?がポイント
野菜で例えるとアピオスがわかりやすい
アピオス
種芋に連なるようにが収穫できます
テーマをひとつの出来事(種芋)として考えるのであれば
それに連なる見えない実(キーワード)を引っ張り出す事と同じ

読解力を鍛えることは想像創造を可能にします

駄洒落が生み出す物語(記事)

単体のキーワードだけではわかりづらい駄洒落もその状況を少しずつ明確にしていくだけで登場人物や時間・季節・状況など背景がしっかりと見えてくるようになります

私の場合は、ツールという大きなテーマを始まりとし
目的にあったツールツールの使い道ツールの進化
というテーマで取りくんで
多くのツールの可能性を紹介しています
これも物事を深く掘り下げ理解するという
読解力が身についてきたからだと思ってます
読解力は全てに通ず!
じゃ、読解力って何?と質問する人いるかもしれませんが
それをテーマとして、自分で考える事
読解力を身に付ける最初の一歩です
あなた自身が取り入れてもいいし
未来を担う子供と一緒に勉強するのもいいかもしれません
フィンランド教育:参考書籍

フィンランド語トレーニングブック フィンランドはもう「学力」の先を行っている 子どもの「頭のよさ」を引き出すフィンランド式教育法
こうすれば日本も学力世界一 知識ゼロからのフィンランド教育 フィンランドの教育力
子どもの「頭のよさ」を引き出すフィンランド式教育法 競争やめたら学力世界一

あわせて読む良い感じの記事はこの二つ

建設的な意見とは何か・・先導するより繋ぐ事の大切さ

質問を質問で返す事で問題と人柄がわかる

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 9 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. こんにちは。
    iBSA通信講座スタッフの大路薫と申します。
    歴史にしても、仕事にしても、
    日本では物事の背景や動機などを伝えずに点だけで教育する場合が多いため、
    線や面として捉えられず、
    全体として考える事が欠けている気がします。
    とても参考になりました。
    ありがとうございます。

    • 大路薫さん( ゚∀゚ )ノはじめまして
      必要な事を必要な分だけ教え込む事で
      合理的かつ効率化で組織の歯車を作る
      その結果、組織は育つが個は育たない
      リーダーシップを取る人材が生まれない環境なのかも
      そういう意味で日本とフィンランドには
      国としての目標の目線が違うのかもしれませんね

  2. たぬきちさん、こんばんは。
    影太郎です。
    フィンランドの教育、凄いの一言ですね。
    こういう教育こそが将来優秀な若者を
    育てるんだと思いました。
    日本の教育って詰め込み式ですからね。
    テストで良い点取れても応用が利かない。
    これじゃあ頭デッカチで本当の意味での
    教育とは言えないです。
    私は二人の娘にはテストで良い点取れなくても良い。
    だけど物事の本質を見る事が出来るようになれって
    教えて来ました。
    なので他の子供とは違った視点を持っていると
    思っています。
    自分で判断して行動できる大人には
    なって欲しい。
    そう思っています。
    でもテストの成績はダメダメですね^^

    • 影太郎さん( ゚∀゚ )ノ
      学校で教科書で学んだ事って
      いずれ社会にでて働くため・・といってる割に
      仕事ではまったく使わないという矛盾
      穴埋め問題は私は得意でした
      マークシートを勘で当てるのは得意でした
      だから何?それが何の役に立つのって話です(笑)
      採点する側が楽になっただけじゃねーかと・・
      これならまだ、礼儀作法などを教育に取り込んだほうが
      将来の日本の未来は明るいって感じですね
      社会主義の道徳国家になりそうだけど(笑)
      学校の成績が悪い人ほど、実は
      他の時間に打ち込んでるものがあるんですよね
      女性なら化粧がうまくなったり、ファッションセンスがあがったり
      男性ならギターがうまくなったり、スポーツが伸びたり
      物事の本質を見る事が出来るようになれ!
      という親の教育は素晴らしいと思います(^^ゞ
      ただ、教育者として親としてそれは、『先生の宣誓』だから
      それを自らが模範として体言していかなければいけない・・
      というプレッシャー^^; 大変ですね
      フィンランド教育で育つ世代はきっとそれをプレッシャーではなく
      『当たり前の事』として認識して大人になるんでしょう
      先を見据えた教育体制をとった国家に天晴れ( ゚∀゚ )ノ

  3. By おとふじ@アフィリエイト2ヶ月めで月五万稼いだ

    たぬきちさん、こんばんわ。
    おとふじと申します。
    興味深い記事ですね。
    >これでは、模範例を模写した学生は
    典型的なパターンを学習し形式的なテストの成績は良くなるが
    本質的な考える力というのは身に付かず
    これはそう思います。
    論理の訓練をさせて
    もらえませんから、
    考えられませんよね。
    >フィンランドでは「教え込み」が否定され
    生徒自身に物事について考える事を選択させている
    この中で一番大事だと考えるのは批判的思考力
    なぜ?なんで?どうして?
    という疑問点をテーマの始まりとし
    新しい発想を引き出し、論理に基づいて
    それを提案として自分なりに伝える表現に繋がる
    これは素敵ですよね。
    日本は教え込みですから。
    なぜを3回、相手にいったら、
    お前は馬鹿だと逆切れされます。
    きっと教えてる側も
    よくわからないんでしょう(笑
    教育について
    勉強になりました。
    ありがとうございました。
    応援ポチ。

    • おとふじさん( ゚∀゚ )ノ
      確かになんで?を繰り返すと相手は嫌な顔して
      脳なし!みたいに即断即決してきますよね
      でも、なんで?と疑問が生まれるという事は
      そもそも、納得できる理由もなければ
      表現=伝え方もとしても伝わってこないから突っ込まれてる訳で
      池上さんは、そのなんで?を受け止め「いい質問です!」と
      またさらに別の視点から倫理的に表現している
      だから、最終的に納得できるんですよね
      ただ、なんで?と言う側にも二通りあり
      納得のいく答えだけを求めてる=自分の価値観とのすり合わせ
      納得いく過程を求めてる=物事の仕組みを理解しようとしている
      どちらかと言えば、突っ込んで聞く人は
      前者のほうが多いようにも感じます
      「わからなければ人に聞けばいい」というタイプの人ですね^^;
      そうなれば、冒頭の能無し!と怒る人の気持ちもわからないでもない
      教えるほうも、「なんで?」の裏に隠れた意図を汲み取る
      読解力がこれまた必要だったりするという(笑)

  4. こんばんは、たぬきちさん
    星です
    フィンランドってそういう素晴らしい教育なのですね
    小さい頃からそんな教育だと考える力は身につくし才能が開花されますよね
    確かに日本のテストって穴埋め問題が多いです
    だから何年に何があったとインプットしておけばある程度点数は取れるのですよね
    何年に◯◯の乱があって、何年は◯◯の戦い・・・って感じに。
    でもこれではその背景に何があってだから乱が起きたんだ
    とかそういうのが分かっていないんですよね
    何でどうして?と常に考えるような脳にしたいですね

  5. こんばんは、ゆーすけです。
    いつもお世話になってます。
    久々の教育論ですね^^
    詰め込み式教育のいいところは、短期間で
    効率よく結果が出せる(平均的な国民を作りやすい)ということですかね。
    その代わり、依存心が高くなるから、自分で何かを
    考えるのはやっぱり苦手。
    自主自立型の学習のいいところは、やはり
    考え方が鍛えられるので、自分で試行錯誤して、
    自分に最良のやり方(または自分の才能に)気付けること。
    すごく独立心も芽生えさせてくれますよね。
    アフィリで言えば、日本型の詰め込みは、
    ブログ量産型アフィリみたいな感じ?
    これこれをやれば早く報酬が発生する!という感じですかね。
    フィンランド方式は細く長く、自分で試行錯誤して
    サイトを作る感じですかね。順位が落ちたら、なぜかを
    独自検証しなければいけないから一般受けはしない。
    これってスタートの目標値次第ですよね。
    短期で結果を出すならやっぱり詰め込み式がいいし、
    長期でもいいというならフィンランド式でもいい。
    日本の場合は教育の前提が「入試」があるのでどうしても
    フィンランド方式でやってもうまくいかないんですよね。
    まさにここが「考える教育=ゆとり世代の教育」の原点だったのに
    前提の改革が行われずに教育改革が行われてしまった為に、
    大失敗・・・。
    結局入試を変えるということは、社会の構造を変えるということ
    だからなかなか切り込めないんですよね。
    ちなみに今年の麻布中学校の入試問題には、
    「ドラえもんが生物として認められない理由を説明しなさい」
    という問題が出てます。Σ(゚д゚lll) 
    ちょっとずつ考える力をとおてますが・・・
    まだまだ足りませんな。

    • ゆーすけさん( ゚∀゚ )ノ
      学生時代の先生にも対極の教え方する人いましたよ
      力学:「お前らは馬鹿だから、考えたってわからんから公式だけ覚えてろ!」
      物理:「なんでここでその公式を使うのかわかってる?ちゃんと考えてみ?」
      学生は混乱しますわ(笑)どっちかにしてくれって
      日本ではその試行錯誤してたどり着く・・という大事な過程を
      時間的効率で無駄として考えてしまうから
      教わる世代が大事な部分がないがしろになっていくんですね
      とはいえ、教師という職も限られた時間内でカリキュラム組む訳だし
      ある程度の結果を出させないと自分にも保護者からしわ寄せ来るしって・・
      やっぱり、現場の教育者ひとりがそういう思想を持ってても
      国という大元が変わらないとダメかも^^;
      アフィリで言えば、稼ぐ系教材がまさにそれですよ
      ひとつの成功法則をまとめてそれを実行させるので
      フィンランド式で言えば、たぶん、最初は
      なぜ?どうして?なんで??が多くて進まないかも(笑)
      ただ、その分、理解すれば、とてつもない根本からひっくり返すかと(^^ゞ
      考える教育=ゆとり教育
      そうですね、考える力を身につけるはずが・・
      時間的にゆとりを持たせて、遊ぶ時間が増えただけという
      ある意味、勉強以外の分野でスターが生まれてれば狙い通り?
      先生方は時間的しわ寄せが来て・・
      ゆーすけさんの塾に生徒が増えるという(笑)
      はっ!Σ(゚Д゚)塾活性化計画!?
      テスト形式を変える=マークシートの廃止・・とかやっても
      それが考える教育に直結しないから難しいですね
      ドラえもんって・・勉強一筋でアニメもみない人にとっては
      ぶっ飛びすぎて、逆にわからない問題ですね
      単純に作中から考えれば21世紀の猫型ロボットという答えが
      作者の設定があるからですけど、理論的に考えれば
      まず、この世に存在してないフィクションの中の登場人物だから?とか
      すっごく冷めた目線の子供の正論です(笑)

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