好奇心

直感・閃き・気になる事探究を楽しむ

通信速度や回線速度が遅いのはプロバイダのせい?実効値表示の意味のなさ・・

インターネットに繋がるのが遅い!回線が重い!・・という人が実は気付いてない劇的速度アップの修正ポイント+インターネット回線速度、通信速度の表示が理論値から実測値表示を義務付けるという政策・・が実はまったくもって意味がないとわかるスピードテスト検証動画で考察
通信速度チェック

インターネットが遅い!重い!もしかして回線速度出てない?

これからホームプラン・マンションプランのインターネットプロバイダ契約やモバイルwifiを考えたりしてる人にとってすでに使ってる人の回線速度の情報って凄く気になってると思います。
現に「au光 速度 遅い」・・なんてキーワードで大量にこちらの記事にアクセスがきています。
au光回線速度をチェックしてみたら・・
おそらくこれはau光の回線速度に関する情報を書いたからなのかもしれませんが、実は間逆の事書いてます。でも、実際、こんなキーワードで記事を検索してきた人が多いってことを考えれば以下のような状況が目に浮かびます

  • 1Gbpsって言ってたのに、100Mbpsすらでてないぞ!
  • au早いって言われたから変えたのに遅いってどーゆーこと!

つまりは納得いってない理由に、快適なインターネットができていない=回線速度が遅いんじゃないか?という思考にたどり着いているわけで、そんな世論が増えたせいか・・こんな法律改定の話も決定したようです

総務省が実効速度を表示するように大手携帯電話3社に求める

理論値ほどの数値がでていない!実際利用してみたら速度がでない!事実を見せろ!事実を!という世論に迎合し、携帯会社の誇大広告かどうか、実効値を計測して、ある程度の幅を持たせて表示するようにとの動きが話題になったのだけど・・
はっきりいってこの・・実効値って意味ないんですよ
それを検証する動画を撮りました

au光通信速度の実効値検証 OOKLAでスピードテスト検証動画

この動画を見れば言わんとしたい事は伝わると思いますが
動画を見ないで読み進める方のために、要点をお伝えします

検証にスピードテストOOKLAを利用した理由

au光だから速度がでる!・・って最初から思ってた訳じゃないです。
実際、契約直後にau光の公式回線速度で調べたら、30Mbps程度でした
あれ?おかしいな・・と色々変更してみた結果、90Mbpsに上昇
・・1Gbpsっていっても、実際はこの程度なのか?・・と思いましたが
最後にアレ(後述)した所、792Mbpsという劇的な数値がでました
・・しかし、ほんとにこれが正しい数値なのか?auさん・・盛ってない?
という疑いを感じたのが、他の回線速度チェックサイトでは、そんな数値がでてこなかったからです
ですが、最近教えてもらったOOKLAというスピードテストサービスでチェックしてみると、auの公式速度チェックと同様に、600Mbps近い数値がでました。
という事はauが盛ってたわけじゃない!という結論に至り、このOOKLAというスピードテストサービスを基準に検証しました。このOOKLAというサービスは、検証サーバーが世界中にある事から、かなり信憑性も高いようです

理論値(1Gbps)を出す理想的な環境でのテスト

契約プランのホームタイプはマンションタイプと違って近隣の電波の影響を受けません。その状態で、PCも1000BASE-T(ギガビット対応)、接続もHUBなど中継を使わず、カテゴリ5Eのギガビット対応ケーブルの直差しです。ルーターはauの公式のもの(Aterm bl900HW)を利用しています
モバイル無線wifiやマンションタイプでの速度チェックの場合、近隣の電波干渉等を受ける確率が高いので、ホームタイプの有線接続、条件固定での計測データをチェック

同計測ポイントに時間帯別×5回の平均値+誤差を計測

OOKLAでは国内に5箇所(ishikari・tokyo・toyota・fussa-si・chatan)という計測ポイントがあります。私の地域からだと北海道の石狩が推奨計測ポイントになっていますが、国内全箇所で計測を行いました。
また、海外へのアクセスの場合どうなのか、1箇所だけWashington.DCへもテスト。平均値を出すのは1箇所1回では正確な検証にならないためです。
過程はどうだったかはリアルタイムの動画をみてください

検証結果:同計測ポイントの時間帯別誤差

通信速度 時間帯別 誤差
21:00~・22:00~の両方でチェックを行った際の時間別誤差です。これを見ると、同じ場所へのアクセスであっても応答速度(ping)もダウンロード速度もアップロード速度も・・誤差が凄いです。
こちらの状況は何も変わってないのに、5回の短時間の連続接続というわずかな時間でも
計測ポイントによっては数100Mbpsの誤差があるという事です。

西日本(NTT光OCN)の方にも同じ条件でテストしてもらった結果

通信速度 NTT光OCN 実効値
こちらは誤差ではなく、実効値です
私の環境が東北、つまりは東日本に対し、九州の西日本(NTT光OCN)の方にチェックしてもらった結果です。速度の違いというのは色々理由(後述)があるのですが、興味深いのは、有線接続よりも無線wifiのほうが速度が出てるという点です。これについて確認してみた所、5GHZ帯の無線ルーターを利用しているとの事

2.4GHZと5GHZの通信の違い

私も無線の9.1chヘッドセットを購入した時、はじめて意識した2.4GHZと5GHZの周波数の違い。無線ルーターにもこの違いがあるようです。2.4GHZの周波数は生活家電などの電波干渉も受けるためインターネット接続には多大な影響を与えます。
しかし、5GHZの周波数の場合、周波数が違うので、ほとんど周りの電波干渉を受けません。このデータでの無線wifiのほうが速度が出たというのはその影響もあるかもしれません。古い無線ルーターはほとんどが2.4GHZの周波数なので、あらゆる電波干渉を受け速度低下の要因にもなるでしょう
無線ルーターに11aや11n/aという「a」が付いてれば5GHZ対応です
注意:子機(PC・タブレット等)のネットワークアダプタのwifi受信に「AGN」等の表記がなければ2.4GHZで受信

驚きの速度アップに歓喜の声!

この計測を頼んだ西日本の方にちょっとアドバイスをしたら、速度がこう変化しました

私は、au光で下り700Mbpsくらい出るのが普通の環境なので、NTT光OCN(ホームタイプ)の場合、このちょっとの変化で喜ぶんだ・・というのが正直な感想ですが、応答速度も下りも上りも数値が変わった!という点にご本人が喜んでくれたという事で教えてよかったですw
何をアドバイスしたかのネタ晴らしですが、凄く単純な事なんですよ

モデム・ルーターの再起動(ネタばらし)

・・え?たったそれだけで? と思うのが正直な感想でしょうね。
でも、実はほとんどの人ができてないし、やってないし、やろうともしてないんです

回線工事業者によっては・・

インターネット契約をした際に、工事業者がやっていくのはネットが繋がるか?の確認までの作業です。この時、モデムとルーターの再起動をかけていく業者と、かけないでいく業者・・という当たり外れがあります
仕事が丁寧な業者さんだと、しっかりと再起動までやっていくんですが、回線工事がいっぱい入ってる時期だと、10分程度の再起動の時間も惜しいと考えてるかもしれませんね。
もしくは業者が接続した後に、ルーターを自分で持っているものに変更してケーブルだけ差しなおすという使い方をしてるケース。この場合も同様に、モデムとルーターの正しい手順の再起動が必要です

正しい手順

  1. モデムとルーターの電源を切る
  2. モデムだけ電源を入れる(ランプが安定するまで5分ほど放置)
  3. ランプが安定したらルーターの電源を入れる

見落としがちな業者の罠・・モデムとルーターを繋ぐケーブル

正直に言えば、ここが鬼門です
私が90Mbps→792Mbpsに速度アップしたのは、業者が接続していったケーブル自分の持つギガビット対応ケーブルに変更した時でした。もし、全ての環境をギガビットに変えているのに速度がでない・・という方は、そこのケーブルも変えて再起動してみてください。もしかしたら、工事業者は100Mbpsの古いLANケーブルをつけているかもしれません
あと、余談ですが、光電話を使ってる方は停電などで
ブレーカーが落ちた際にもモデム・ルーターの再起動が必要になります
ブレーカーが落ちて光電話が繋がらない時の対策
たったそれだけ?ウソだろ~?と言ったNTT光OCNの方も、モデム・ルーターの再起動だけで、しっかりと速度アップが確認できたわけで、おそらくこれ、どのプロバイダでも一緒だと思います(au光に限らず)

実効値の意味のなさ!回線速度にゃ個人差がある!

au光NTT光OCNという比較をした所で、条件が違いすぎるんですよね
・・そもそも論として。かたや東日本近隣の電波障害もない一戸建て。かたや西日本近所の電波施設の影響ありの一戸建てとなれば、まったく同じ条件でスピードテストした所で・・
個人差がありすぎて、何の参考にもならない

  • 建物が多く電波障害を受けやすい環境
  • 障害物が何もなくてもアンテナ設置場所までが遠い
  • 気候の変化や太陽の電磁波だったり、チェックするタイミング的な問題

速度チェックをするも違えば、場所も違うし、時間も違えば・・ってキリねーわ
そういう「事実は人の数だけある」という主観の情報がネットに公開されてるので
つまり どれが正しくて、どれが間違ってるか・・というのはありません
そんな曖昧な数値(実効値)を出すために
総務省が人手を使うって・・税金の無駄遣いもいい所・・

不特定の要素が多すぎるからMAXの理論値がある

回線速度が遅いんだよ!
ネットが重いんだよ!
・・1Gbpsなんて出ねーんだよ!
という気持ちを契約したプロバイダにぶつけたい気持ちもわからないでもないけれど、そもそも論として、プロバイダは全てのお客さんに対して、同じ条件でサービスを提供しているので、プロバイダに文句をつけるのはお門違い
※格安プロバイダとか、知名度の低いサービスはここでは論外
問題があるとすれば、契約者の環境の問題です
1Gbps(光)プランを契約したとしても・・

PC環境面

  • PCが1000BASE-T(ギガビット対応)ではない古いPC
  • LANケーブルがギガビット対応してない(カテゴリ5E以上ではない)
  • 中継HUBがギガビット対応していない
  • 接続後(変更後)モデム・ルーターの再起動していない

無線環境

  • PCのwifi受信がAGNに対応してない古いPC
  • 無線ルーターが5GHZではなく2.4GHZ(家電や電波干渉)
  • 近隣に無線利用者が多い(マンション・アパート)
  • 近隣に無線関係の電波施設などがある
  • 利用してる場所がコンクリ(ビル等)で電波が届かない

そういう環境的な問題は自己責任の範疇であって、プロバイダに文句つけてもどうにならない。契約解除して、別のプロバイダに乗り換えればいいだけの話。でも環境的な問題が改善されてなければ、どこを使っても同じ結果になるので、まずは自分でできる限りの環境を整えることが大事です。

じゃ、どこのプロバイダと契約すればいいの?

つまるところ、どのプロバイダがいいの?と悩ませてしまうかもしれないけど、実際どこでもいいと思う。私は携帯もauで家族もauだったので、auがプロバイダやる(auonenet)って流れで自然に選んだ結果がこれなので、まーいいかwって感じです(たまに安いからNTTに変えませんか?とかセールスくるけどノーセンキュ)
それに総務省が実効値を義務づけすれば、回線速度を早くする(計測地付近でいい速度を見せる)ためにアンテナとか増設するだろうし、それによってまたその地域は恩恵を受けるだろうしね。
結果的に回線状況はよくなるはず
安かろうまずかろう・・っていう格安プロバイダって探してる人はおいといて、快適なネット生活を手に入れるためならと考えるのであれば、大手から契約したほうがいいと思います。
あと上に書いた速度アップのポイントはしっかりと抑えてください
これからの新生活に!auひかりに乗り換えするならこちら(´▽`)ノ

あわせて読みたいひかり回線関連記事

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

Return Top